第2回目の記事 では,慶應義塾150年に関してお話を伺った.最終回となる今回は「矢上キャンパス」そして私たちが主催する「矢上祭」に視点を移していこう.
矢上キャンパスのいいところ~萌芽分野を生み出す雰囲気とは~
――― 学部長の考える、矢上キャンパスのいいところはどこですか?
学生の皆さんは他大学事情に接する機会が少ないために、「矢上キャンパスはいいところだ」と言われてもピンとこないと思うんだけど、理工学という学問の性質上キャンパスでは先生と学生が深く触れ合う機会が増え、両者が大変フレンドリーな環境が築かれ、共に学びともに研究する雰囲気が充満しています。

また、このフレンドリーな環境は自由な雰囲気を生み、このキャンパスからは「あれっ」と思うような新しい分野がうまれてくることが、他大学の先生にも指摘されています。初期のインターネットもそうだったけど。[*]

情報開示としての矢上祭 ~地域との共栄のために~
――― そんな中で矢上祭に期待することがありましたら是非お教えください。
今の時代、社会の一員としてどの組織であれ説明責任が重要となっています。その点、9年前はじめて矢上祭を企画し開催した段階から、日吉の商店街の方々が協力し参加して頂いている話を伺ったとき、矢上祭のバックボーンを見たような気がしました。地域住民の皆さんから見たら、この矢上の丘のビルディングの中で何が行なわれているか普段分からないと思います(笑)。

それが矢上祭をきっかけに地域の人に来ていただいて、また見学もしていただける。これは広い意味での情報開示で、21世紀の社会で共生して生活していくために大切なことです。大きな意味で、学生、地域住民の皆さんと教職員の間のふれあいの場、これを用意してくれるということは、我々このキャンパスを運営しているものとして、非常に嬉しく思っています。
――― 本日はお忙しい中,どうもありがとうございました!

インタビュアー:小泉和也(理工学部機械工学科3年,矢上祭実行委員会広報局長:写真右)
写真撮影:徐昰昱(理工学部化学3年,矢上祭実行委員会財務担当:写真左)
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